タイトル関係なしです。
あー、昔の話ですが、桜はトラックに当てられたことがあります。
単車でね、六甲アイランドを走ってたんですよ。二車線の真っ直ぐの道路の左側(歩道側)を、ただひたすら橋を目指して走っていました。六甲アイランドというのは埋立地なので、橋を渡らないと神戸に帰れないのです。
したらね、なにを思ったか、突然トラックが幅寄せ…というか、車線変更をしてきて、その長い車体で桜&単車を跳ね飛ばしたんですよ。いやーー、もぅ、バイクレースでよくある転倒よろしく、単車は200メートルほど、桜は50~60メートルほど滑りました。道路の上を。アイススケートで滑るより滑らかに。
単車の右側は壊滅的に破壊されてましたが、桜は右肘に少し傷ができた程度でした。この時点で、マシンよりもずっと頑丈に出来ていることが判明しました。
ちょうどフットワーク(宅急便屋さん)の事務所の前で、その事務所の人がK察を呼んでくれたのですが、軽く二時間ほどかかるとのこと。当時ね、阪神大震災の後で、半年も経つのに神戸の町は常に常に大渋滞だったのです。なので、パトカーがサイレン鳴らしても、車が多過ぎてみんな避ける場所がなくて(※あっちこっち工事だらけだったし、トラックが多くて道幅いっぱい埋め尽くしていたし、しかもまだ道路を塞いでいる倒壊した建物がいっぱい残っていた)、緊急車両がぜんぜん緊急に対応できなかったんです。
で、取り敢えず電話をお借りして父親に直談判しました。K察は二時間は来ないらしいのーと言うと、すぐ行ってやるとのこと。安心して待っていると、70分ほどで来ました。セダン2台+ワゴン1台の総勢10名で。
すると急に、今まで桜に「おまえがオレの前に入ってきた! おまえが悪い!」と言っていたトラックの運転手が、「K察を呼べ! 呼んでくれ!」と取り乱したように騒ぎ出しました。呼んでるよ、呼んでるから、ちょっと待ってよなどと思っていると、「殺される」とかブツブツ言い出しました。あー…なるほど……ヤー公やと思ったんやね、神戸は多いもんねぇ…。確かに、車も人間もどれも丸出しやもんね。でも大丈夫、三下ちゃうから安心してと思ったけど、まぁ、桜を跳ね飛ばしといて、しかもぜんぜん謝ってもくれへんし、そこまで親切になってやらんでもええかなと思って黙っていました。
すると前後して、「K察です~」と言ってやってきたのは、なんと
水上K察でした。あー、陸のK察を呼んだ筈なんですけど…と思っていると、どうやら陸のK察は忙しくて全員が出動中らしくて、空パトカーも無くて、水上がメリケンパークから船で出港して来てくれたらしいねん。でも、陸の検証は研修でやった程度なんで…とか正直に白状されて、うちの親とかが写真撮ったらどうですかと口出しすると、カメラ持ってへんとか返されて、結局はうちの親の部下がポラで撮ってくれた(ナゼ…)。
そんなこんなしてると、ようやく陸のK察が来てくれたので、私がふらっと出て行くと、「見てた人?」「通報してくれた人?」などと頓珍漢なことを言う。「乗ってた人です」と言うと、「え? えっ? えーー?」と精一杯の表現で驚いてくれたので、ナゼだろうと思っていると、「コレは死んだ現場なんで、もう運ばれたと思ってましたー」ととても嬉しそうに笑われた。生きてて嬉しかったらしいんですけどね。
長いから続きはまたね。来週になったらゴメンね。